【ウェビナー開催報告】GLORY TO ACHONDROPLASIA×NPO法人J.VIC共催 アルゼンチンで開催されたドワーフサッカー・ワールドカップの日本人出場選手が登壇

【ウェビナー開催報告】GLORY TO ACHONDROPLASIA×NPO法人J.VIC共催 アルゼンチンで開催されたドワーフサッカー・ワールドカップの日本人出場選手が登壇

標題のウェビナーを3月2日(土)にGTAおよびNPO法人J.VICの共催にて開催しました。2023年11月にアルゼンチンで開催されたドワーフサッカー・ワールドカップの日本人出場選手3人を話題提供者として、また日本の軟骨無形成症に関わるご家族・当事者・インフルエンサー、障がい者サッカー関係者をお招きしての一大イベントとして行ったものです。

≪本大会公式ムービー≫
Copa Mundial de Futbol Talla Baja 2023 Official Soundtrack

LA 10 – LUCAS ROJAS | Copa Mundial de Futbol Talla Baja 2023 | Official Soundtrack (youtube.com)

≪参加の背景≫
GTA 代表理事:糸岡栄博

ドワーフサッカーについて
2023年1月、2人のアスリート/J.VICとの出会い
2023年6月FIFTB(Federación Internacional de Futbol Talla Baja)と折衝開始・正式に招待状を受領

≪出場選手の渡航報告≫

 日本体育大学 山手勇一さん・古屋元気さん
 モデレーター:山田功騎  氏

自己紹介・3人の参加動機

 当初はエキシビジョンマッチへの参加予定
(実際は、各国プレイヤーが集う混成チームとしてリーグ戦へ出場)

リーグ戦

初戦  混成チームとしての期待と不安をぶつけたブラジルへの挑戦
2戦目  挽回を図るも、歴然とした力の差に屈したペルー戦
最終戦 混成チームとしての結束力を高め善戦したパラグアイ戦

決勝トーナメント

3位決定戦   乱闘騒ぎとなった大荒れのチリ・ペルー戦
決勝           先手を取ったパラグアイを開催国アルゼンチンが疑惑の連続PKで勝ち越し
(主催者の意図と反しパラグアイによる試合放棄により閉幕)

ドワーフサッカーに参加して、日本の子どもたちに伝えたいこと

スポーツ、ひいてはサッカーを一つの選択肢として取り組み、達成感を追い続けては?

  • 小さい頃からスポーツに触れることは大切である。
  • 自分が小さかった頃、スポーツをしている軟骨無形成症の当事者は珍しく、スポーツを控えたほうが良いという意見もあった。意見が分かれるところだが、今回出場した海外の選手や日頃陸上競技に出場している軟骨無形成症の選手を見ていると、明らかに幼少期からスポーツ、ひいてはサッカーに励んできたことが見てとれた。
  • 海外の選手と比べ、スピード・体力面において大きな差を感じた。自分が取り組んでいる陸上競技においても必要な力であるため、継続を検討していきたい。

≪クロージング:今後の日本におけるドワーフサッカーについて
NPO法人 J.VIC 理事長 水野洋子さん

当初の期待

  • パラ陸上における低身長クラスの種目が限られているため、2人は投てき種目(砲丸投げ・やり投げ)を実施。
  • 2人がどこまでワールドカップで活躍できるか期待はあったが、陸上部故に磨かれた走力さえも海外の選手の前にはパワーと同様に敵わなかった。

スポーツをやるべきかどうか

  • 発達・発育の観点では、12歳までに運動神経系の8-9割が形成される。そのため、その時期までにいろんなスポーツを実施していくことが障がいの有無に関わらず必要と考えられる。
  • これまで低身長や義足の選手を見てきたが、小さい頃の運動経験があるほうが、パフォーマンスが向上する傾向にある。
  • 運動経験者のほうが、年齢に応じて筋力が落ちても生活は楽であるようである。
  • 低身長のクラスの方にとってスポーツを行う意義は、まさに人生を豊かにするという点でも、重要と考える。

日本での展開について

  • 今回のワールドカップのように、各国の盛り上がり楽しそうにできる障がい者スポーツを見たことはなかったので大きな感動を覚えた。
  • しかしドワーフサッカーを普及するにあたり、チームを作りすぐにレベルを上げるということを目指すには時間の蓄積が必要。5年・10年先を見越して、小さい子どもたちがまずは、スポーツをやりはじめる切り口としてのこのドワーフサッカーを広められればと考える。
  • 最終的な目標は、この障がいを持つ子どもたちが障がいを感じないで、スポーツを取り組めるような社会を創るということ。それをサポートしていきたいと感じている。自宅にサッカーボールがあれば、ご家庭で練習をスタートをするきっかけを作ってもらえたらと考える。

 

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